毎年、5月の第3日曜日に嵐山の大堰川で行われる車折神社の「三船祭」をご紹介します。
平安時代の優雅な船遊びで、船上で雅楽や舞などの伝統芸能が披露されます。
「三船祭」は、「三船の才」(漢詩・和歌・管弦の才能)に因み、天皇が大堰川ご遊行の折に、3艘の船を浮かべ、漢詩、和歌、管弦に秀でた者を乗せたという故事に由来しています。
車折神社の御祭神は「清原頼業」。同族の清原氏である「枕草子」で有名な「清少納言」が「清少納言社」にお祀りされています。
三船祭では、清少納言役が平成27年より設けられ、足利将軍が天龍寺参詣の折に大堰川で除災を祈願して流扇したという故事に因み、御座船で「扇流し」を奉納されています。
行列と船遊びの予定時間
12:30頃、中之島公園から行列が出発。
13:00頃、大堰川で神事と船遊び。
3艘の船について
*御座船 車折神社の御祭神「清原頼業」の御分霊の座す船。清少納言の扇流しの奉納
*龍頭船 「いちひめ雅楽会」による雅楽・舞楽の奉納
*鷁首船 「日本今様謌舞楽会」による今様の奉納