京都「黄檗山 萬福寺」
山号 黄檗山
宗派 黄檗宗
寺格 総本山
本尊 釈迦如来
創建年 1661年
開山 隠元隆琦
開基 徳川家綱(江戸幕府 第4代 征夷大将軍)
札所等 都七福神(布袋尊)
文化財 総門、天王殿、大雄宝殿 ほか(重要文化財)
✨黄檗宗 大本山 萬福寺「黄檗ランタンフェスティバル」~境内を彩る夜の特別拝観~
開催期間 2023年10月8日(日)~2023年12月10日(日)
営業時間 17:00~21:00(最終入場 20:30)
開催場所 黄檗山「萬福寺」
入場料
*当日券
大人 1500円
学生 1000円
中高生 500円
小学生以下 無料
*前売券(セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン・ミニストップ)
大人 1300円
学生 800円
中高生 400円
※ 学生は入場時に学生証提示
※ 小学生以下は保護者同伴
京都、宇治市の黄檗山「萬福寺」で開催されているランタンフェスティバルの様子をご紹介します。
萬福寺の境内全体の約30か所に、色々な種類の華やかなランタン・大燈籠が飾られています。
撮影した写真と一緒に、萬福寺や観光案内所などで配布されているチラシやパンフレットに書かれているランタンの説明などもお伝えしていきますね。
5時過ぎに「黄檗駅」に着くと、駅の向こうに夕日が見えて夕暮れ時でした。
萬福寺の「総門」の前にランタンフェスタの門があります。
★ 日中友好の門
「牌坊(はいぼう)は扉がなく開放的な門型建築で、中国の伝統的な建築様式の一です。横浜中華街や神戸中華街など、世界各地の中華街には牌坊がしるべとして建てられているので、海外では中華文化のシンボルの一つと考えられます。今回の牌坊は彫飾と扇子、花などの色彩で華麗な装飾を施すものを用いて、日中友好の友情の門を象徴しています。」
日中友好の門を入ると、頭上にきれいなオレンジ色のランタンが広がります。
★ 一心同体
「この世界では個人の力は弱いです。周りの一つ一つの小さなランタンは人間の個体を象徴し、中央部の大きなランタンは世界の地域や国を表します。個体の光と力を集め、人間が輝く銀河にすることもできると表現しています。」
三門の前の放生池に、飛び跳ねる魚と蓮のランタンがあります。
★ 神聖な蓮池
「神聖感を運んでくれるランタンの蓮が、古いお寺の境内で咲いています。夏の花のひとつとして、蓮は『泥より出でて泥に染まらず』と言われるように、仏教を象徴する花です。その中で設置するこちらそちらの魚も、その光景は比類のない美しさですよね。」
夜になると、池にランタンの明かりが写って、幻想的な光景になりました。
「天王殿」の右手前に、蓮池の鶴と松のランタンがあります。
★ 松鶴延年(しょうかくえんねん)
「中国で松は長寿の木であり、一年中、寒さや暑さに耐え、霜や雪にも枯れることがなく非常に生命力が強いです。昔の中国の人たちは、寿命が長い松を不老長寿の象徴とします。鶴は中国人にとって吉祥の鳥であり、伝説上の鳳凰の次に地位が高く、長寿の鳥と考えられます。『鶴寿』『延年』は、長寿を祝うときによく使われる吉祥の言葉です。隠元禅師が宇治川の船の上から二羽の鶴が松にとまるのを見てこの地に萬福寺を開創されました。」
日が暮れて夜になると、ランタンが一層はっきりと見えてきます。
「天王殿」のランタンが灯された回廊を渡って左に降りていくと、幻想的な世界が広がっていました。
満月の夜に3人の女性たちが花見をしています。
★ 仕女の花見(しじょのはなみ)
「色々なランタンを組み合わせ、宮仕えの女性が満月の夜に庭園で花見をしている画面を表現します。中国の伝統的な美人画では、仕女図はよく現れるジャンルのひとつです。『三生』と『三世』はほぼ同じ概念と認識され、仏語の『前世・現世・来世』の意味を伝え、過去も現在も未来も、美しい人と景色がいつも私たちのそばに回ってくるという意味です。」
こちらのランタンはとても美しくて、一番のお気に入りです。
今回は、門を入ってきれいなお庭のようなランタンを中心にご紹介しましたが、次回は、華やかな龍舞や麒麟など中国らしいランタンをご紹介します。
その次は、敦煌の壁画や観音など、仏教にまつわるランタンをご紹介します。
日本でもよく知られている「西遊記」の孫悟空にまつわるランタンをご紹介します。
「黄檗山 萬福寺」
京都府宇治市五ケ庄三番割34
TELL 0774-32-3900
アクセス
JR奈良線「黄檗駅」・京阪宇治線「黄檗駅」下車 徒歩5分
「京都駅周辺」のホテル・旅館・宿泊施設 おすすめ順 じゃらん