京都「黄檗山 萬福寺」で開催されているランタンフェスティバルの続きです。
「萬福寺」の基本情報は前の記事をご覧ください。
前回はきれいなお庭のようなランタンをご紹介しましたが、今回は龍舞や麒麟など中国らしい華やかなランタンをご紹介します。
撮影した写真と一緒に、萬福寺や観光案内所などで配布されているチラシやパンフレットに書かれているランタンの説明などもお伝えしています。
三門の前に、竹林のパンダと赤い福の字の塀のような大きなランタンがあります。
人が福の字の中に入って両手を真横に広げて福の字を完成させる舞台です。
★ 幸福満載
「『福』の文字は中国の伝統文化の中で、人々が祝福を送るときによく使われる言葉です。舞台の中央に立って両手で開いた『十』は、後ろのランタンと一緒に『福』という文字を組んでいます。人々が円満な幸せを得ることができるという意味です。」
三門を入ると、隠元禅師が中国から渡って来られた船の煌びやかなランタンがあります。
★ 隠元禅師渡来
「日本黄檗宗の祖となった隠元隆琦(いんげんりゅうき)は、中国福建省福清県の出身、臨済正宗と称しています。江戸時代初期、日本から四度の招請により、二十人以上の弟子を率いて中国の厦門(あもい)を出航し、1654年7月5日夜に長崎へ来港しました。隠元禅師の渡日に伴い、中国にある建築、音楽、文学、印刷、煎茶、普茶料理などの先進文化を日本に伝え、禅宗界に多大な影響も与えました。」
船首のそばに見えている赤いカーテンのブースとイスは、甘酒や点心などを販売しているコーナーです。
渡来船の先に進むと、天王殿の手前の「松鶴延年」の前に、大きな麒麟の4頭のランタンがあります。
麒麟は、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」でもテーマになり、話題となりましたね。
泰平の世に現れるという中国の伝説上の神聖な幻の動物です。
★ 麒麟瑞獣(きりんずいじゅう)
「麒麟は、中国神話に現れる伝説上の動物(瑞獣)の一種です。『麒』が雄で『麟』が雌を表すとされるが、通常は『麒麟』と雌雄同体で表記されます。今回はこれまでのランタンの構造とは異なり、麒麟の体は色の付いた小さなガラスの瓶で構成されており、内部の明かりを用いて全体的に輝いています。」
緑色の麒麟
赤色の麒麟
黄色の麒麟
青色の麒麟
麒麟の後ろに見えているのは、華やかな龍舞のランタンです。
★ 龍舞賀春(りゅうまいがしゅん)
「龍舞は中国圏の伝統的な踊りで、龍が玉を追いかける様子を模しています。複数の人物によって操作し、ドラや太鼓の音にあわせて上下左右に踊らせることを巨大なランタンで表現します。旧暦の春節や秋の収穫祭に龍舞は伝統行事の一つとして、雨乞いや豊作祈願などを目的に行われます。」
京都「黄檗山 萬福寺」ランタンフェスティバル
開催期間 2023年10月8日(日)~2023年12月10日(日)
営業時間 17:00~21:00(最終入場 20:30)
開催場所 黄檗山「萬福寺」
入場料
*当日券 大人 1500円 学生 1000円 中高生 500円 小学生以下 無料
*前売券(セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン・ミニストップ)
大人 1300円 学生 800円 中高生 400円
※ 学生は入場時、学生証提示
※ 小学生以下は保護者同伴
「黄檗山 萬福寺」
京都府宇治市五ケ庄三番割34
TELL 0774-32-3900
アクセス
JR奈良線「黄檗駅」・京阪宇治線「黄檗駅」下車 徒歩5分
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